02_ 丹後絹塩 株式会社 (京丹後市)
- 3月5日
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更新日:6 日前
FOCUS
丹後の生産者をご紹介
京丹後市
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02_ 丹後絹塩 株式会社
急がず、じっくり。
丹後の海から生まれた塩の『声』を聴く。
丹後の清らかな海水から、一昼夜かけてじっくり。
伝統を守りながらも、「もっと美味しく、もっと驚きを」と
新しい挑戦を続ける丹後絹塩 株式会社さんの工房を伺いました。

ミネラル豊富で、絹のような滑らかさの「丹後絹塩」は、
京丹後・網野の地で30年近く塩を作り続けてきた、
一人の塩づくり職人がつくる塩から始まりました。
その「美味しい」と評判の手作りの味を絶やさず、さらに発展させたい。
そんな強い想いから、現在の取締役を務める小林弘幸さんと三味寛弥さんが事業を承継し、
2023年に新しく歩み始めました。
燃料となる薪は、空き家解体などで排出される廃材を活用。
燃料としての不純物を丁寧に取り除いたのち、
丹後の海から汲んだ海水をチタン製の平釜でじっくりと煮詰めて結晶化させていきます。
塩を平釜で炊き上げる伝統製法を用いる塩づくりは、
国内でも残り僅かだそう。
湧き上がる湯気と燃え盛る火力の勢いに圧倒されます。
1週間かけ約3000ℓの海水を平釜で攪拌し続け、塩分濃度を高めていく。
炊き上げた塩から浮いてくる硫酸カルシウム(石膏)を
丸2日手作業で丹念に取り除き、純度を高める。
さらにとろ火で少しずつ煮詰めることで、ようやく絹塩は完成されます。
3000ℓから採れる塩は、たったの70kgほどだそう。
文字に書くと一見簡単なように見えても、その1つの工程の中には
丹後の厳しい気候を読み解き、釜の火力を操る絶え間ない管理が必要となります。

私たちが取材に伺ったときは
30年前から大切に使われてきた工房で塩が作られていましたが、
この春、丹後絹塩さんは新たな工房での製造という大きな一歩を踏み出します。
歴史ある伝統の製法はそのままに、新しい場所でさらなる高みを目指す。
それは、事業を受け継いだ小林・三味さんらが選んだ「未来への挑戦」です。

海からいただいたものを大切にめぐらせ、次の世代へつないでいく。
そんなひたむきな想いまで、この「丹後絹塩」の一粒に溶け込んでいる気がします。
編集後記:塩の概念が変わった日
「塩は粗削りな方がいい」という思い込みは、 この丹後絹塩に出会って完全に覆されました。
特に驚いたのは、野菜にひと振りした時の「うまみ」と、 おにぎりの甘みを引き立てる角のないまろやかさ。
刺激の強い辛みがなく、すっと馴染んで消えていく。
まさに『絹』そのものの繊細なくちどけを、 ぜひ一度、体感してみてください!
取材日:2026年2月11日
取材先:丹後絹塩株式会社
Information:
丹後絹塩株式会社
京都府京丹後市網野町島津1582-1






























